大きな家具の解体方法 ① これで1人で運べて廃棄まで楽々!

劣化していてリサイクルもムリな大型家具

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せんと

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ラビ

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この記事では

古い、ボロい、大きな家具の解体の方法!

運べるようにさえすれば・・自治体の粗大ゴミで捨てられる!

高さも自分よりも高い「ボロくなった本棚」、

このまま部屋を引きずって、少しづづ階段を降ろして・・

クルマに乗せる・・(入るのかなぁ?)

せんと

そのイメージ、解体してしまえば、ムリがなくなります!

この手の特徴は 軽い合材で劣化しやすく「買取」はまずムリ!

こちらでは写真の本棚で解体方法をご紹介いたします。

対象の家具としてのポイントは

30年前くらいに流行った、比較的安めな大型家具で、しっかりした木材ではなくプレスしてできた合材でできています。

この合材の接着剤が有害だと言われて現在はあまり見かけません、

古いものは乾燥しきっていると思いますが、ツンと来る臭いや気分が悪くなるといった場合はマスクや換気など対処しましょう。

全体的に軽くて良いのですが、劣化しやすく、また工法もホチキスやダボ(木のピン)などの壊さないと外れない工法です。

これ系の家具はリサイクル業者に見せても「これは廃棄ですね」と一括、

軽くても大きいモノは2・3人がかりで運び出し、搬出費用と処分費用、場合によっては解体費用も掛かってしまいます。

それゆえに、これ系の家具は歪んだり表面が剥がれたりしながら、家の中に残ってしまうんですよね。

でも大丈夫です。

実際は板も軽いし解体してしまえば一人でも楽々運べて、

一人で、そのまま廃棄までできますよ。

ポイントは「バール」これありますか?

知ってる人なら当たり前の工具なんですが、知らない人も多いですよね?

「バールを買う」ということもありませんよね?

もし何か解体しようと思ったら「バール」です!

いかにも危険な強い工具ですが、これがなかったら解体はできません。

実際は、意外と使わないかもしれませんし、使っても多くは使いません。

とはいえ家で使うなら、何年かに一度ほんの少しあるかないか程度です。

劣化した家具を前に、どうしたらいいのか・・? と考えていたみなさん!

ポイント!

「バールで解体する!」が答えです。

粗大ゴミは元の製品での料金になるため、解体前に電話で料金を確認する

解体してしまう前に粗大ゴミセンターに電話して金額と解体する旨を伝えておきましょう。

解体するなとは言わないと思いますが何か事情がある場合もあるかもしれません。

横浜市の場合は、粗大ゴミの持ち込みヤードがあるため、解体した状態で持っていきますと伝えました。

持ち込む日の予約は当日でも可能とのことで、解体が終わってからにします。

粗大ゴミの回収を頼む場合、すぐの日程ではできないので早めに予約してもいいでしょう。

解体する家具が複数ある場合はメモを取って一緒に確認しましょう。

大抵は1mを超えるかどうかで金額が変わる。

後で分からなくなるのでメモを残す

安全は 余裕のある「作業場」の確保!

作業スペースの確保はとても肝心です!

狭いところではケガや事故の元になります!

「作業場」ができない場合は先に家庭ゴミで捨てられるものを捨てたり、陳列されているモノをいったん箱に詰めて片付け、家具を移動するなど、しっかりと「作業場」を確保しましょう。

場合によってはその準備に日にちが必要なこともあります。

今回はダイニングでテーブルをそのままずらせば「作業場」ができました。

スカスカな本棚でも結構な量の本
解体中はこんな感じになる

本棚の中の本を全部出して処分する

上でも本の写真を出しましたが、見た目スカスカで、さらには読み返す本もなかったにもかかわらず、これが結構いっぱいありました(汗

ポイント!

私の場合は、束ねて近くのブックオフに持ち込みしました。

予定通り午前中に本の処分と片付けが終わりました

ではいよいよ本棚の解体作業に入ります。
こちらの方がむしろ短時間で終わるでしょう。

本棚のみとなり解体スペースもOK

この解体で準備する工具

工具

  • バール
  • ホチキスの芯やピンを抜くための ペンチ
  • ドライバーセット
  • 六角レンチ(を準備するよりも安物の電動ドライバーが本当に便利です!)

その他

  • 小物を放り込むダンボール箱x2個(燃えるモノ・燃えないモノ)
  • ひとりで引きずったりできるタオル x 数枚
  • 掃除機(木くずなどをその場で吸い込む)
  • 軍手、上履き
バール
ペンチ(これはラジオペンチですサビサビで恥ずかしい)
ドラッグストアでもあるドライバーセット
ドライバーセットの中でも今回使ったのはホチキスを掘って外したこの千枚通し
安い小さな電動ドライバー

この本棚でネジを外したところはレールの数カ所のみでしたが、通常のドライバーでグリグリとネジを回すのは結構疲れます

これを読んで準備していただけている方にはぜともこのような安価な電動ドライバーセットがオススメです!

私は前からプロ仕様のマキタの電動ドライバーを持っていましたが、使わない期間が多いとバッテリーも早くダメになってしまいます。

しかも、プロ用は重くてずっしり。

これは中国製のいわゆる安物ですが私はすごく気に入っています。

値段も4000円以下でドリルもソケットレンチも多彩なドライバーアタッチメントも付いています。

1日中の作業などには向かないでしょうが、使っていない間はUSBで充電しとけば電池切れも経験していませんし、小さく軽いので、使うたびに電源コードをつないでも、それでも手間にもなりません!

ポイっと投げ込める箱(写真では1つですが可燃・不燃で2個用意したい)
動かすときに挟むタオル、反対側を持ち上げて引きずる

※床にキズを付けたくない場合は充分に注意してください。写真は折ったタオルで厚みを作って真ん中に置いています。

厚みがあるほど食い込んで外れにくくなります。

運んでる途中で外れたら意味がないのでタオルが滑る感覚に集中して。

ホコリや木くずをその都度吸い取りたい掃除機

今ではウチもコードレスの軽い掃除機がありますが、コード式があればその方がパワーがあるので、普段使っていないコード式を用意。

軍手も真っ白の束になった軍手は滑るので1対こんな滑り止め付きのがあればOK
たまたまジム用に持っていたペラペラのクツを使いました

解体スタート!

上部や周りも含め掃除機でホコリ取り

整備士の上司なら「そんなのいいからさっさとやれ!」と声が聞こえてきそうですが、これは完全なプライベート、

ぜひ、あなたにも先ず言いたい!

「ホコリを被るくらいなら、先に掃除機で取っておきましょう!」

今まで目に入らなかった構造上の仕組みを確認
レールの構造はこうなってるのか
では、乗っかっているだけの棚板を全部外します
いくつかの板は構造上くっついていました
ピンはさび付いて簡単には抜けませんでした

こういったピンやホチキスは完全に取ります。
知らぬ間に自分に引っかき傷を作ったり服を破ったり、床や壁などにもキズを付ける原因になります。

分解したら板を束ねて運びますのでキレイに重ねられなくなったり崩れる原因にもなります。

この場ではとても面倒に感じますが、確実に2度手間になります。

壊れてもいいのでここまで取りましょう
可動式の棚のストッパーのネジを外す

ここは六角レンチでした。

電動ドライバーのセットに充分な種類があるので、それを使いました。

昔ながらのL型の六角レンチも実は使いにくいのでこの電動ドライバーは本当に重宝です
可動式の棚が外れました
先ずはこちらを解体、板の状態にします
これはキズになる形ではありませんが外しました

このキャスターはキズになる感じではないですが、重ねた時にスルスル動くと思うので外しました。

こんな時も電動なら一瞬です。

ホチキス芯の向きと位置

正直に言いますと、この最初の1台のとき、ホチキスのことをすっかり忘れていまして(汗

両サイドの板から外しはじめたのですが、幸い薄い裏板の淵にしかホチキスがなかったため、薄い裏板(薄ベニヤ)がビリビリになることはなかったのですが、ちゃんと確認するべきでした。(反省)

板を外そうと角の内側をバールで叩く

これは“木製のダボ”でくっついていますが、ここにさらに接着剤が付いている場合も良くあります。もし接着剤が付いていたら・・・仕方がないのでそのままべリッとバールで剥がします。

他の箇所も同じくついているので少し浮かせます
間も丁寧に浮かせます
一番上に関しては劣化も進んでますね
ひっくり返して木製ダボを引っこ抜きます

ちなみに、ホチキス芯はこの厚い方の板に刺さったまま(薄い裏板の方はちょうどギリギリの淵でしたので)、危険なホチキス芯が飛び出さずに外れました。

薄い裏板の淵がもげた!

これはたまたまキレイに外れましたが、ホチキス芯は面倒でも外しておかないと、周りもキズだらけになったり自分もキズだらけになりますよ!!

同様に逆側も外しました

残ったこの棚板はグリッと曲げれば簡単に取れました。

可動式棚のもう一台も同様に解体します。

解体したら同じサイズの板を合わせて古本のように紐で束ねて邪魔にならないところへ。

説明が長いですが、実際はこれだけなのでせいぜい40分程度でしょうか。

そして本体、もうかなり軽い状態です
タオルを挟んでひとりで移動
倒すときなどもタオルを挟む
こんな感じです
本体の裏板も同じく薄っぺらいです

さすがに本体の裏板は縦横しっかりとホチキスで止まっていますので、無理に裏板を外そうとすれば裏板が負けて薄ベニヤが裂けてビリビリになり、収集が付かなくなります。

ここは本当に面倒な作業ですが全部のホチキス芯を外しましょう。

中にはホチキス芯がサビて取れないところもありますが、そんなところは叩いたりして針がむき出しにならないようにしましょう。

大体のホチキス芯はドライバーセットの千枚通し(針)で掘り起こしてペンチで取ります。

ケガをしないように注意してください!

千枚通しである程度浮かせたらペンチで取ります

ホチキス芯を見つけて全部取る!

しんどい作業ですが、これが家庭での解体のキモです。

ビリビリになった薄ベニヤを折りながら纏めるよりも早いですよ!

その場合は尖った木クズも広く飛び散りますよ!

キレイに裏板が外れました

ここまで来ちゃえばもう後は大体お分かりですよね。

下側の土台も同じ木製のダボで止まっています

上下の板(合材)は厚めでしたので、劣化もしていて分厚い合材が砕けてちょっとボロボロになりました。

ラストスパートは、もう一枚づつ外すだけです。

バラしきったら同じ大きさの板を束ねて縛る。

本棚の解体終了!

玄関のわきに立てかけましたがこんな感じです。

横にある本は自治体の古紙回収で捨てる分です、この程度なら文句ないでしょ!

全体で3時間程度でしょうか。

もう一つ解体したい家具があるので、そちらも終わったら車に積んで一緒に粗大ゴミ持ち込みヤードに持っていきます。

その様子は「解体した大型家具を自治体の粗大ゴミとして廃棄する」でご案内します。

また、持ち込みせずに回収を依頼してもこの程度の板であれば当日の朝に1人で運んでも大したことはありませんね。

質の良い家具は解体でき居ない

全ての家具がこのように解体できるとは限りません!

比較的に安価な家具や分解を想定している家具ならひとりでも簡単なのですが、一生物の質の良い家具は補強も施されていて個人での解体には向きません。

これらの家具は一生物の贅沢な家具ですので、いざ廃棄するとしてもやはりコストがかかってしまいます。

こちらもご参考にしてください!