【自分で遺品整理!】祖母の遺品整理が終わりました |やってみて分かった大事なポイント

初めの考えと実際のギャップが結構ありましたのでシェアしたいと思います。

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この記事では
  • これから遺品整理を始める予定のかたは特にチェックしていただきたい内容です。
  • 実際に私が行った遺品整理とやってみて気が付いたことをまとめています。

大まかな説明

私が小さい頃のおばあちゃん家は平屋の小さな戸建でした、今に至る間に母・私と同居したりもしたのですが、晩年は気が楽だと高齢者の割引サービスが受けられる新しいマンションにひとりで住んでいました。

どこの家も同じだと思いますが年齢も90を超えそう遠くないうちにこのタイミングが来るのだろうと頭の片隅にはありました。

しかし、実際に遺品整理を始めるといろいろな誤算がありました。

幸い、ウチの場合は比較的に簡単な状況でしたので面倒なことにはならずに済みましたが、その気づいた点を書いておきたいと思います。

最初に一覧としてあげますと

  • 通路の階段の有無
  • 大きさの割に時間がかかった
  • 処理業者やリサイクル屋を呼ぶには1ヶ月程度の余裕がないといけない
  • 土日祭日が想像以上に使えない(ゴミの持ち込みなどができない)
  • 粗大ゴミ持ち込みにならない冷蔵庫・洗濯機、エアコン取り外しについて

大まかにこの5点なのですが、これが結構難しいので、できればこの先の詳細を読んでいただきたいと思います。

遺品整理にかけられる時間と人手で作業時間などは大きく変わってきますのでその辺も考えながら参考にしてみてください。

ちなみに私は殆どひとりで行いました。

なかなか顔をあわせない親戚と黙々と作業するのも難しいし「今日はこの辺でいいか?」というポイントもズルズルになってしまうと考えたからです。

部屋は大きくないのですが
収納はもちろんテーブルの下なども
いろいろとモノがあります。

1カ月あれば大丈夫だろうと・・

部屋は賃貸でしたので、祖母が亡くなった連絡をしたところ、高齢者の割引も効かなくなるとのことで家賃が2倍になるとのことでした。

比較的にあたらしい1DKのマンションでしたので全然問題ないだろうと1カ月後に退去を決めました。

仕事の休日を使うしかない、部屋・家が大きい、粗大ゴミが結構あるといった場合は1ヶ月で片付けるのはムリ!

相続の申告や負債の相続などの問題がある場合は、さらに事前にその辺を片付けないといけないのでもっと時間がかかります。

葬儀まではなかなか手が付けられない

コロナ禍ということもあり、祖母の家族葬も火葬場が混んでいて10日ほど待機の期間がかかりました。

私はそこそこ時間がかかると思ったので早めに手を付けたかったのですが、納骨も済ませていないうちに、あれこれ処分し始めるのはやはり気持ちが落ち着かないとのことで、

状況の写真を撮っただけで作業は始めませんでした。

公共料金・電話・携帯などの手続きは叔父に

体力的に大変な作業は私がやることにし公共料金や電話などの手続き、また銀行や金融機関などの手続きも叔父にやってもらうことになりました。

貴重品や現状の公共料金の郵便物など、ある程度まとまっていたモノは、先に持って行ってもらいました。

事前に叔父の家族に使いたいモノを運んでもらう

祖母の場合は相続の問題はありませんでした。

それでも私の母以外の「叔父」も相続人ですので、片付けを始める前に叔父の家族で使いたいモノ(冷蔵庫・洗濯機・テレビ・電子レンジ・トースター・掃除機など)を事前に運んでもらいました。

※ 冷蔵庫・洗濯機については普通の車では運べないのでリサイクル屋に取りに来てもらったり、自分で運ぶにしてもレンタカーになるので日数がかかります。

※ 洗濯機やエアコンなどは、自治体の粗大ゴミではなく、家電リサイクルのチケットを購入し指定の業者まで運ぶことになります。

一度に大量のゴミ(一般ゴミ)を出すのはダメ!

マンションによってはゴミ置き場が整備されていて、いつでもそこそこの量のゴミが出せるところもありますが、祖母のマンションは小さいゴミ置き場でしたので一気にゴミを捨てることはできませんでした。

市に確認をとったところでも「45L のゴミ袋で3つまで」とのこと。

45Lが規格になっているようですが45Lのゴミ袋は中くらいのモノです。

ホームセンターでは90Lなどのゴミ袋もありますが、場合によっては受け付けてもらえない可能性もありますし、祖母のマンションのゴミ置き場は小さいので90Lは目立ってしまいます。

ポイント!
  • 一般ゴミはゴミ処理施設に持ち込むこともできますが、ここ横浜市の場合は予約制で最短でも1週間程度かかるとのことでした。
  • ゴミ置き場がない場合は、自治体の確認もかねて先に予約をしておく

資源ゴミとして持ち込みを確認(常時OKでした)

ゴミ出しの確認として必要なのが “出しにくいモノ” です、ある程度大きいものは粗大ゴミです。

市に確認したところ、食器・調理器具・衣類・プラスチック製品・古紙などは資源ゴミとして時間の制約はあるけれど予約なしで受け付けているとのこと。

※常時持ち込み可能といっても平日の朝から夕方までの役所の開いている時間のみです

これは非常に助かるので資源ゴミは資源ゴミとして車で持ち込みすることにしました。

日々の作業の最後に資源ゴミを車に積んで翌朝持ち込みすればゴミの収集を待たずにゴミ袋がかたずけられます。

また、資源ゴミとしての衣類(古布)は「綿」が入っているとダメなので、私の場合は叔父に布団などの綿が入っているモノだけでよいので持って行ってもらって、その後、一般ゴミとして捨てて欲しいとお願いしました。

大まかな流れを計画する

収納やタンス、以前の引っ越しからあったような箱ものなど開けて確認しないと分からないモノも多いので、先ずは、衣類・食器・調理器具などを片付け、その都度、市の清掃局に資源ゴミとして持って行き、

その後に書類やそれ以外のモノを確認しながら処分することに。

一般ゴミは45Lのゴミ袋でOKな3袋はマンションのゴミ置き場に出し、いくつか(こちらの方が多い)は私の住んでいるマンションの方にも数袋ずつ持って帰りました。

初めはゴミ袋が部屋に溜まることをイメージしていましたが、ゴミ袋でも場所を占領していると片付いた感覚が分かりにくいので、できるだけ持ち出して処分するようにしました。

衣類の袋詰め、食器の袋詰めもなかなか時間がかかる

食器類はあまり確認しないで処分するつもりだったので数日で終わると思ったのですが、実際にやってみるとなかなか片付きません。

特に始めの頃は「まだまだ時間がある」と考えて早めに切り上げてしまうと思います。

仕事が休みの土日でやろう・・はかなり厳しい!

私は幸い自分で仕事をしてるので自由に時間を作ることができましたが、もし以前の仕事を続けていたら・・

やはり、土日で一気に片付けようと考えたと思います。

でも、これは結構難しいと思います。

袋詰めだけでも結構な時間がかかりますし、それを一気に処分するといっても、やはり引っ越しをする程度の量になります。

また、一般ゴミや資源ゴミの持ち込みは役所の空いている平日でしかも時間も限られています。

ポイント!

仕事の合間に・・と考えている方は、いづれにしろポイントポイントで仕事の休みを取らないとできないかもしれません。

イメージしていた資源ゴミがある程度片付いても・・

この時点でかなりのゴミ袋を資源ゴミや普通ゴミとして持ち出していますが、確認が必要な書類や思い出のモノの整理まで、実はまだまだあります。

先ずは下駄箱、靴類です、こちらは一般ゴミ(燃えるゴミ)。

流し台や洗面台、浴室などのボトル類や掃除用具など。

この辺は中身を出して、木箱・紙箱・鉄の缶・プラのボックスなどを素材ごとに一カ所にまとめ、紙箱、ダンボール、缶、プラスチック容器などは分別して資源ゴミ行。

また、厄介なモノとしては “額縁” があります、集めると10枚くらいあった額縁はガラスだけ外し、厳重に梱包し資源ゴミ(ガラス)持ち込み、それ以外は木箱と同様に解体しました。

木箱などはペンチなどで簡単に解体できるので解体し、廃材は近い大きさでまとめ、

このままゴミ袋では切れて大変のは確実なので、

紙袋などに詰めた後で45L のゴミ袋に入れ「50cm以下の燃えるゴミ」などとハッキリ書いたテープを貼って(重いので)優先的にマンションのゴミ置き場へ。

祖母が溜めていた紙袋やパン屋などの厚手のビニール袋を利用

かさばる小物類は重かったりもしてビニール袋に入れても突き破って漏れてしまいそうなので、祖母がいつか使うだろうと捨てずにとってあった “紙袋やパン屋などの厚手のビニール袋” を利用しました。

そういった細かいビニール袋や紙袋をいくつかまとめて45L のゴミ袋に入れました。

何かの明細などの郵便物や、写真・記念品・ノートなどは全部確認

箱に入った多くの封筒やアルバム、昔の親戚の結婚式の記念品など、しっかりとした素材で梱包されていて保存した方が良いのか非常に悩むところがあります。

私は概ね処分する方向で決定しましたが全て開封して何かを確認するのも一瞬とはいきません、

若干でもしばらく考えたりもします、

郵便物もひとつずつ確認して日付や内容を確認します。

住所や名前などがあるモノは破って大きなゴミ袋ではなく先ずはコンビニ袋に入れる。

本などは大きさごとに分け束ねて資源ゴミとして持ち込みしました。

土日は母を連れていき遺品の整理

ある程度の資源ゴミ(衣類・食器・調理器具・箱・缶)などが片付き書類やモノの整理ができるようなスペースができたました。

土日は母を連れていき書類や写真などの確認したい遺品を整理しました。

テーブルを整理し、処分するモノ用と持って帰るモノ用の段ボール箱を用意し、

多くの貴重品、書類や郵便物、写真などを確認しながら捨てるモノと保存するモノを分けていきました。

50cmを超える小さな粗大ゴミ

自治体の粗大ゴミは桁違いに安い処分費用なのですが点数が多くなるとそこそこの金額になってしまいます。

ただの板切れやダメになったホウキやハタキ、ハエ叩き、突っ張り棒、分解して50cm以下になるテレビ台の唯一50cm以上になってしまった天板部分などは

ノコギリを持参してベランダで50cm以下になるようにカットしました。

※ノコギリ作業などは落ち着いたスペースと手袋などのケガ予防は忘れずに!

カットし終わった板などは50cm以下の木製品なので普通ゴミの「燃えるゴミ」で出すことができます。

見た目が大きめな木板になるのでしっかりと束ねた後、分かりやすいように「50cm以下 燃えるゴミ」と書いたテープを貼ってゴミ置き場に出しました。

ベランダの物干し竿は短くならない長いモノだったので、これも30cm以下にパイプカッターでカットして一般ゴミ(小さな金属)の範囲にし、資源ゴミの持ち込みにしました。

粗大ゴミ以外が終わったのがちょうど14日でした

普段は通らない道でとても大きなリサイクル屋があり「持ち込み」「引き取りOK」などのノボリがあったので、

引き取ってくれるモノはないか聞いてみようと、また「引き取り」も依頼したらいくらになるのか?も聞いてみようと考えました。

部屋の中は粗大ゴミ以外がもうなくなった状態でしたので、1点1点写真に撮り、その大きなリサイクル屋に行って見せてみました。

しかし反応は・・「見積もりに伺わないとダメなので2・3日で電話します」とのこと。

最初はこれで重たい家具を自分で運ばなくてもよくなるかも・・・(?)と考えたのですが、夜中にふと気が付いて、リサイクル屋は断ることにしました。

残り2週間というのは短すぎる!!

感の良い方やご自身で施工業などをされているかたならお分かりかと思いますが、

2回の土日と祝日がありましたので、

飛び込みの相談から見積もりのアポ調整、現場の確認、見積もりの作成、実施となるとこれはもうキケンです!

おそらく、見積もりができるまでに残りの日数がなくなり、

向こうの言い値に応じるか、

結局、自分で運ぶかしかなく、自分で運ぶことになったら、さらに最後の数日以内にレンタカーと粗大ゴミ持ち込みの予約を確実に取らないといけない状態になってしまいます。

素人の私がこの切羽詰まった行動をとるのは非常に危険です。

任せるとしても、今まで節約を兼ねてコツコツ自分で片付けてきたのに、

例えば4人の作業員とトラックで来たとしたら30分もしない間に終わってしまうでしょうが、

作業費4人分プラス買取できない粗大ゴミは1点ずつ業者価格の処分費用がかかってしまいます。

ここは、たっぷりな時間的余裕を持って、自分で安全にやる方が良い。

それに気が付いた夜は眠れなくなってしまい、夜中にネットで近所のレンタカーの空き状況を確認し、空けに粗大ゴミ持ち込みの予約ができるか確認、どちらも大丈夫だったので、

粗大ゴミの持ち込み予約とワンボックスのバンを丸一日(12時間)予約しました。

もちろん、その後でリサイクル屋にはキャンセルの電話を入れました。

最後のネックになっていたエアコン

最後の最後に取り外してもらおうと考えていたエアコン

このエアコンの作業時間がなくなるということも頭の中にはありました。

しかし、こちらの業者を呼ぶにも同じように2週間というのは正直キツイことになると思ったので、

最後の手段、自分で外したら不味いのか調べてみました。

すると、YouTubeなどでも「エアコンの外し方」といった素人向けの動画がたくさんあり、電気工事と違って “実は資格がなくても外してOK” とのこと。

結局、朝に粗大ゴミ持ち込みとレンタカーの予約を入れた「明日」ではなく、

「今日」中で、自分で取り外し、

「家電リサイクル」の手続きも即日できたのでそのまま即日で処分ができました。

ちなみに今のエアコンは室外機も含め、かなりコンパクトで重くもなく、クルマのトランクで楽々運搬でき、全く問題にはなりませんでした。

エアコンも自分で取り外しました

【重要】この話が可能だったのは階段がなかったこと

賃貸の解約まで10日の余裕を残して結局自分で全ての粗大ゴミを粗大ゴミ持ち込みヤードに運び、背の高かった観葉植物もレンタカーの余った時間で無事に家に持ってくることができました。

もしリサイクル屋との交渉を待っていたら、おそらく最後の数日は寝不足でクマを作りながらあくせく駆けずり回っていたとだろうと考えると、正解だったと思います。

最後にこの話がキレイに終わったとても肝心な事柄

祖母のマンションが高齢者向けに設計されていたために1段も階段がなかったことがあげられます。

ですので、台車さえあれば、大きなタンスでも、部屋の中からレンタカーまでそのまま行けたのです!

部屋の中からレンタカーまで台車のまま!


保存するための段ボール箱を、階段を持って上がって自宅に運ぶことが一番大変な作業でした。

通路に階段がある場合は必ず考慮してください

【重要】自分で運ぶ場合はガラス部分に注意

ガラス部分は外して資源ゴミ(陶器・ガラス)へ

リサイクルにはしないので、食器棚やサイドボードのガラス部分は事前に外して資源ゴミ(陶器・ガラス)へ持ち込みましょう。

こちらもご参考にしてください!