【遺品整理】片付け(書類ゴミの分別)の前の整理の手順

戸籍謄本や住民票・印鑑証明書などは役所で取得しますが、家族間でも把握しきれていない銀行口座や不動産の有無などは手掛かりを故人のご自宅から手作業で探さないとその存在が分かりません。

片付け前の整理の手順

基本的には捨てない!

先ず、整理の段階では「何も捨てないこと」

もしかして?アレだったかぁ???などとゴミ袋を開けてもう一回探すなんてことにならないように、整理の段階では「何も捨ててないよ」とハッキリ分かる方が良いです。

どうしても邪魔になる場合は置いてあった束が後々分かるように、ダンボール箱などで分けておきましょう。

表で散らかっている書類などはその “山” を尊重して

みなさんも同じだと思いますが、散らかっているように見える書類や郵便物の“山”にはそれなりの意味がありますよね?

これは時間ができたら処理する郵便物、これはどうでもいいんだけど目を通してから捨てるつもりだ、これは請求書が入ってて開けるのも嫌で封筒のままなんだけど大事な郵便物。などなど。

本当にどうでもよいモノは捨ててるとも思いますし。

作業用に机を整理することは重要ですがいきなり散らかった書類や郵便物を一緒くたにしてしまうと“山分け”が分からなくなってしまいますので100均などに売っているファイルボックス(できれば紙製の)などを使って山ごとに分けかさばらないように整理しましょう

あとあと捨てやすいタイプがよい

「テーブルの上の郵便の束①」などと簡単にメモを書いて、こんな感じに整理できたら床に並べても場所を取らない。

ファイルボックスなら多少の小物も一緒に入れられるので一緒にしておく。

作業スペースを確保したら重要なモノから手を付ける

先ずは、お財布や通帳、印鑑、各種契約書などの最も貴重と思われるモノが入っていそうな場所を探して確保する。

同じくファイルボックスなどに整理して「重要書類①」などとして目立つようにしておきましょう。

さすがに重要なモノはテーブルに山積みになってはいないでしょうから「引き出し」や「クローゼットの1マス」などで空になるように確認しながら整理していきます。

目線よりも上にあるクローゼットなどは下から見えないところにモノが残っていることがありますからしっかりと確認する。

あからさまな捨てるモノはダンボール箱に入れる

あからさまなゴミ、例えば・・使いかけの日用品や食器などは、もちろん捨ててもかまわないと思いますが、直接ゴミ袋に入れる形をとってしまうと上でも書いたような「粗品・ノベルティグッズ」なども捨ててしまう恐れがありますので、一応はダンボール箱などに放り込んで2重にチェックできるようにした方が無難です。

かさばる衣類や寝具などは大きいですしゴミ袋でも良いでしょうが、タンスやクローゼットの隅まで整理する意味では、それらの衣類などのゴミ袋はキレイに片付けたお部屋の隅などにまとめて、下に書類などが隠れないようにハッキリと区別させましょう。

疲れてくるといちいち見ていられない・・となってしまいますし「弾みで捨てちゃったかもしれない・・」となると後の祭りです。

ドサッと捨て始めるのは「諸々の確認が全てOKになったら」にしましょう。

貴重品や契約書などは分かりづらい場所にあることも

「タンス預金」などという言葉があるように、実際にタンスの中や引き出しの下などに思わぬモノが隠してある場合もあるでしょうし、盗難・空き巣対策などでも思わぬところに大事な書類や現金などを隠してあることも考えられます。

山積みになった空き箱の中の一つに「最も重要な財産」が入っているなんてことも充分に考えられます。

絵画の額縁の裏、ベッドの下、タンスの裏、屋根裏ら床下など・・・もちろん何もないことが殆どでしょうが、ありそうにないところも一通り調べてみることが重要です。

金庫がある場合、故障や開錠方法を忘れた際の“マスターキー”があるものですが、そういった極めて小さなマスターキーなどはおそらく、引き出しの裏にテープでとめてあったり・・何かの本に挟んであったり・・簡単には見つからない所に隠してあって当然ですよね。 

こんなところに!

 

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